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北野武監督の映画、全18作品おすすめランキングまとめ!

どうも!
3日に一本は映画観てます、映画ブロガーのはっしーです。

皆さん、北野武監督の映画って観てますか?
最近の「アウトレイジ」シリーズは観てるけど、昔の作品はあまり知らないって人けっこういるんじゃないでしょうか。
もしかすると、北野監督の映画はバイオレンスなイメージが強くて敬遠してるって人もいそうですね。

今回は、全18作品の北野武監督映画をおすすめ度別に紹介します!
あなたのお気に入りの一本を見つけるお手伝いになればうれしいです!

観て損はねーぞバカヤロー!な7作品

まずは「ふつーにオススメ、おもしろいよ!」な、 第13位〜第6位までを紹介します。
バイオレンス描写の多い北野映画の中では比較的刺激がマイルドな作品も多いので、入門編としてもオススメです!

第13位「アキレスと亀」

養蚕業を営む裕福な家庭で育った少年・真知寿(まちす)。
画家になることが夢で毎日絵を描いて暮らしていたが、両親の死によって暮らしが一変する。
貧乏なその日暮らしを続けながら絵を描き続ける彼は、やがて幸子という女性と出会い、夫婦になる。
しかし、どんな表現を試しても絵はまったく評価されず、娘にも絵の具代をせびるような生活が続く。
壮絶な芸術活動の先に夫婦が見つけたものとは……

北野武が自らの芸術活動を題材に描いた三部作の完結編。
「TAKESHI'S」「監督・ばんざい!」という作品がこの前にありますが、ぶっちゃけ三部作では「アキレスと亀」だけ観れば十分です笑
アートが主題の作品ながら、北野映画の特徴である理不尽な暴力と死は今作でもいやおうなく登場人物たちに襲いかかります。
自分の信じる芸術をひたすらに追いかけた真知寿が最後に到達した結論とは?
これはおそらく、北野監督自身が到達した芸術観でもありそうです。


三又又三が演じる「またぞう」がいいキャラしてる


第12位「3-4x10月」

ガソリンスタンドに務める雅樹は、誰に何を言われても表情ひとつ変えない無感覚人間。
草野球チームに所属しているものの、野球の腕はぱっとせず。
ある日の試合後、ガソリンスタンドに戻った雅樹は暴力団員・金井の車をおしつけられる。
しかし雅樹は何をしたらよいかわからずウロウロするばかりで、しびれをきらした金井に殴られてしまう。
雅樹も思わず殴り返そうとするが、これがきっかけで草野球チームと暴力団の全面抗争に発展していく……

北野武の静かな狂気が存分に楽しめる作品!
全編通してBGMはいっさいなし。
乾いた暴力が支配する緊張感がずーっと続き、気の緩むヒマがありません。
主人公の雅樹を演じる柳ユーレイの無表情な芝居が、逆に物語に現実味を与えているように感じます。
変に怖がったり泣いたりすると映画全体が嘘に見えちゃいそうなんですよね〜。
観終わったあとに余韻がものすごく後をひく一本です。
沖縄の風景とバイオレンスを同居させるテイストは、その後の「ソナチネ」で完成形をむかえます。


タイトルの読み方は「さんたいよんエックスじゅうがつ」だよ!


第11位「菊次郎の夏」

東京で暮らす小学3年生の正男。
二人暮らしの祖母からは、父親は幼い頃に亡くなり、母親も遠くで働いていると聞かされていた。
夏休みのある日、自宅のタンスから母親の写真を見つけた正男は、いてもたってもいられなくなり豊橋に住む母親に会いに行くことを決意する。
道中で正男は、祖母の友人であるスナックのママと出会う。
事情を聞いたママは、ひとりでは心配だからと夫の菊次郎を同行させるが……

北野監督にはきわめて珍しい、ハートウォーミングな作品。
菊次郎は中年男性とは思えないほど行動がむちゃくちゃで、道中でもトラブルばかり起こしていますが、その自由な振る舞いがなぜかうらやましく思えてくるのが不思議です。
かつての相方であるビートキヨシとのかけあいがあったり、たけし軍団を交えて無邪気に遊ぶシーンがあったりと、これは菊次郎を観ているのかビートたけしを観ているのかわからなくなる部分も数多くありますね、笑


ほかの映画ではスベりがちなたけし軍団がいい仕事してる!


第10位「アウトレイジビヨンド」

いまや政治の世界を牛耳るほどに巨大化した暴力団・山王会。
その壊滅を狙う警察は、かつて山王会に組を潰された元ヤクザ・大友に目をつける。
関西最大の暴力団・花菱会と大友に手を組ませ、一大抗争をしかけようというのだ。
すでにヤクザ商売からは足を洗ったつもりの大友だったが、義理堅い性格が災いし、いやおうなく関東vs関西の戦いに巻き込まれていく……

「全員、悪人」のキャッチコピーで大ヒットした前作「アウトレイジ」の続編。
日本映画界を代表する豪華キャストによるバカヤロー合戦に、今回は西田敏行を筆頭とする関西勢が参戦します!
残酷描写もパワーアップするのかと思いきや、フタを開けてみれば逆にマイルドに。
前作ほど刺激の強いシーンはまったくなく、エンタメとしての裾野を広げた作品と言えそうです。
痛快な作品であることは間違いないんですが……個人的には「アウトレイジ」でのし上がった"悪人"たちには、そのままのさばっていてほしかったな〜。


悪人の天下は続かないぞ〜なんて話はあんまり観たくないんだよね


第9位「BROTHER」

武闘派のヤクザ・山本は、その粗暴さから組の中で居場所をなくし、追われるようにアメリカに渡る。
そこには留学したまま連絡がつかなくなった弟・ケンがいるはずだった。
なんとかケンを見つけるが、彼はドラッグディーラーになり下がっており、マフィア組織とのトラブルも抱えていた。
日本から山本の舎弟・加藤もかけつけ、事態は日本のヤクザ vs アメリカマフィアの様相を呈し始める……

北野武による最初のバイオレンス x エンタメ作品!
乾いた暴力描写はいつもながら、久石譲の手によるBGM、日本のヤクザ vs アメリカのマフィアというわかりやすい対立構図などのおかげで、観客にとってはかなり没入しやすい映画になっています。
ビートたけし演じる山本が、圧倒的な暴力に次ぐ暴力でアメリカ裏社会に勢力を伸ばしていくさまは恐怖を感じるほどの痛快さ。
北野映画中、ぶっちぎりで残酷シーンの多い映画なので、初めて見る人はご注意を。


F**king Jap くらいわかるよバカヤロー!!


第8位「DOLL'S」

結婚を約束していた恋人・佐和子を裏切り、社長令嬢との結婚に走ってしまった男・松本。
佐和子がショックのあまり精神を病んでしまったと聞いた松本は、彼女と自分を赤い紐でつなぎ放浪の旅に出る……


トップアイドルとして活躍していた春菜は、ある日交通事故にあい片目を失ってしまう。
彼女の熱狂的なファンである温井が、また春菜に会いたいばかりにとった行動とは……


公園のベンチで昔の恋人を待ち続ける老女・良子と、老いを理由に一線を退いたヤクザの親分。
何の接点もなかった二人は、次第に惹かれ合っていくが……

3組の男女の運命を描く、異色の恋愛ドラマ。
オムニバス形式ではなく、それぞれの物語が別々に進行しながらもときに交差し合うという作りになっています。
恋愛ドラマでありながら、そこは北野監督作品、ストーリーは悲しいまでに残酷です。
「Dolls」というタイトルには人形浄瑠璃のイメージがあるそうですが、自らの手で運命を切りひらいていると思っていても、しょせんは運命に操られているのだという監督のニヒリズムが見えるようでもあります。


胸がえぐられるほど悲しいのに、何度でも観たくなる…… またこんな映画撮ってほしいなぁ


第7位「座頭市」

盲目の剣客・市は、旅の末にある宿場町に流れ着く。
そこではヤクザの銀蔵一家が幅を利かせ、人々を苦しめていた。
同じように町に流れ着いた旅芸人の姉妹は、かつて両親を惨殺した仇が銀蔵であることを知る。
一方、すご腕の浪人・源之助も同じ町で仕事を探しており、銀蔵一家の用心棒として雇われる。
ある夜、市がばくちのイカサマを見抜いて大立ち回りを演じてしまったことから、彼も戦いのなかに巻き込まれていく……

スカッとしたいときにオススメの北野映画!!
アートフィルムを撮ることの多かった北野監督が、思いっきりエンタメにふりきって作った一本です。
「座頭市」シリーズ最大の魅力である殺陣がとにかくカッコイイ!
刀の動きがあまりに速くて目が追いつかないほどなので瞬き厳禁ですぞ。
ガダルカナル・タカによるコントあり、唐突に挟まれるタップダンスありと、監督の頭の中のアイディアを全部乗せにしたような極上の娯楽作品。
いわゆる"キタノ映画"の雰囲気はあまりないけど、誰もが観て楽しめる作品ですね。


最後の決闘で座頭市の刀がどう動いたのか何回観てもわからねぇ!


第6位「あの夏、いちばん静かな海。」

聴覚に障害を持つ青年・茂は、ゴミ回収の仕事の途中で先端の欠けたサーフボードを見つける。
彼はボードに発泡スチロールをつなぎ合わせて修理し、同じ障害を持つ貴子を誘って海へと出かける。
次第にサーフィンへ夢中になっていく茂。
最初は彼をバカにしていた周りのサーファーたちも、彼をだんだんと認めていくのだが……

北野作品のなかでも極端にセリフが少ない、詩のような映画!
最初に鑑賞したとき、淡々とした映像だけでこんなに感情を揺さぶられることがあるのか……と驚きました。
のちの「HANA-BI」にも通じる、感情をひたすら溜め込みラストで爆発させるという語り口が印象的な作品です。


主演の真木蔵人がめちゃめちゃいい演技してるんだよ……!


時間があったら観りゃいいだろコノヤロー!なワースト5

日本が世界に誇る巨匠・北野武監督ですが、作品全てが傑作というわけでもありません……
ここからの4作品は僕が個人的に「すべってる」と思った映画です。
「どうしても北野映画を全部見たいんだ!」という方でなければ、観なくてもいいかな〜。

第18位「監督・ばんざい!」

映画監督のキタノはヤクザ映画の名作を数多く生み出した巨匠。
しかし同じような作品ばかり撮る自分に嫌気が差した彼は、ヤクザ映画から引退することを宣言してしまう。
忍者活劇や小津安二郎風の家族ドラマにも挑戦するものの、なかなかうまくいかない。
最終的にキタノが題材に選んだのは、詐欺の親子を主人公にしたナンセンス劇だった。
しかしその頃、地球には未曾有の危機が迫っており……

何がやりたいのかマジでわからない映画。
最初から最後までギャグが滑りっぱなしだし、変なカッコで変なダンスさせられてる江守徹とか本気でかわいそう。
この作品を記念してヴェネツィア国際映画祭では「監督・ばんざい!賞」なる賞が作られ、北野武が第1回の受賞者にもなりましたが、しょーじき「巨匠がやることなら全部OKなのかお前ら!」と怒りを禁じえません。
北野監督による小津映画のパロディはちょっとおもしろかったけど、映画にするまでもないかな〜。


とりあえず井手らっきょがヒドすぎるwww


第17位「アウトレイジ最終章」

山王会と花菱会の抗争の後、大物フィクサー・張会長を頼って韓国に身を隠していた大友。
日本のヤクザ界とは無縁の暮らしを送っていたはずだったが、花菱会の幹部・花田が韓国のホテルでトラブルを起こし、張会長の子分を殺害してしまったことから因縁がよみがえってしまう。
一方、花菱会では新会長・野村と古参幹部たちの間で内紛が起こり、一触即発の状態を迎えていた……

蛇足オブ蛇足!!
「アウトレイジ」シリーズの最後を飾る作品ながら、第1作にあったスタイリッシュさやカタルシスは完全に影を潜めてしまっています。
そこが裏切るのか〜下克上だ〜ッて驚きはひとつもなく、死ぬべき人が死ぬばかりで意外性ゼロ。
第一作の"車とロープ"、ビヨンドの「野球やろっか」に匹敵するようなインパクトある殺害シーンも皆無で、見せ場らしい見せ場がないままに映画が終わってしまう。
こうなるくらいなら、せめて「ビヨンド」で止めといてほしかったなぁ〜。


やっぱり「アウトレイジ」は1作目が至高ですな


第16位「TAKESHI'S」

世界的な映画監督・ビートたけし。
彼に顔も姿もそっくりだが、コンビニのバイトで食いつなぐ日々を送る売れない俳優・北野。
ある日、北野は偶然ビートたけしと遭遇したことをきっかけに、彼の撮る映画の世界へと迷いこんでいく……

意味がありそうでない映画。
「TAKESHI'S」「監督・ばんざい!」「アキレスと亀」と続く、北野武が自らの作風を壊そうとしてもがき苦しむというテーマに基づく三部作の一作目に位置づけられる作品です。
ストーリーらしいストーリーは存在せず、まるで悪夢のなかに囚われたような不思議な映像が延々と続きます。
夜を暴走するタクシーだの、謎のラーメン屋だの、内山信二と松村邦洋演じる漫才コンビだの、各種モチーフを自分なりに読み解くのはおもしろいかもしれませんが、たぶん意味らしい意味はないので解釈するだけ無駄な気がする。


頭にライト点けて出てくるゾマホンはおもしろかった


第15位「龍三と七人の子分たち」

かつて「鬼の龍三」と恐れられた、元ヤクザの龍三。
70歳を過ぎた今では、同居する息子にもうとまれて寂しい余生を過ごしていた。
ところがある日オレオレ詐欺に引っかかったことから、元暴走族の詐欺集団「京浜連合」との因縁がうまれる。
かつてのヤクザ仲間を集め、ジジイが生意気な若者たちに復讐するための戦いが始まった!

ショートコント「ヤクザ」(上映時間2時間)って感じの作品。
主人公の龍三は、義理だ人情だとか口にする割にはカタギを平気で恫喝してるし、人間としてもヤクザとしても筋が通っておらず感情移入できない。
登場人物の行動も、テレビのバラエティ番組でやるような演出やセリフをそのまま映画にもってきちゃってるので、支離滅裂な部分があまりに多く見受けられます。
クレジットカードのことを野球カードだと勘違いするとか、藤竜也にパンツ丸出しでオカマの格好をさせるとか、ギャグセンスも古くてさすがに滑りすぎ。
ビールでも飲みながらテレビで見れば多少は面白いけど、これ映画館では空気が凍りついてたんじゃない?


「監督・ばんざい!」よりは笑える……でも無理して観なくていいよ


第14位「みんな〜やってるか!」

主人公の朝男は、童貞をこじらせたダメ男。
「カーセックスがしたい!!」
彼の強烈な欲望と妄想が、現実世界を巻き込んでとんでもない事態を巻き起こす。

「ビートたけし第1回監督作品」と銘打たれて製作された、北野監督5作目の映画。
監督がテレビタレントとして積み上げてきたバラエティ番組的な演出とギャグをこれでもかと盛り込んだ、よくいえばナンセンス、悪くいえば「くだらね〜」な作品です。
序盤の細かなギャグが連続するところはけっこう笑えるけど、「座頭市」や「ハエ男」のパロディが始まったあたりから完全に中だるみしてしまいます。
いくらビートたけしといえども、大したストーリーもなくギャグだけで2時間映画を引っ張るのはキツイんじゃないかなぁ。


松本人志の「大日本人」にも影響を与えている……ような気がする



これを観ないで死ねるかバカヤロー!なトップ5

さあ、いよいよ最もオススメの作品、トップ5たちを紹介しますよ〜。
数ある北野映画のなかでも、これら5作品は格別の完成度。
時間を作ってでもぜひ観てほしいものばかりです!

第5位「アウトレイジ」

関東最大の暴力団・山王会。
その傘下にある池元組は、弱小ヤクザの村瀬組と兄弟の盃を交わした仲だったが、村瀬組が麻薬ビジネスに手を出していることを山王会上層部は快く思っていなかった。
「村瀬組を軽くシメろ」と指示をされた池元組は、兄弟分に直接手を出せないことを言い分に、傘下の大友組に制裁の肩代わりをさせる。
小さな組同士のケンカだったはずのこの一件が、血で血を洗う下克上の争いに発展していくことに……

日本ヤクザ映画の新しいスタンダード!
裏切りや嘘が飛び交い、いちばん悪いやつだけが生き残るヤクザ界の抗争を、終始スタイリッシュな映像で描きます。
椎名桔平、加瀬亮、三浦友和、北村総一朗など、北野映画初出演となる豪華キャストも話題を呼びました。
ラストシーンのかっこよさには、映画館で観たとき思わず身体がふるえましたよ!
ぶっちゃけ「ビヨンド」以降の続編はなかったことにしたいくらい完成された一本です。


加瀬亮が演じるインテリヤクザが最高!!


第4位「HANA-BI」

不治の病におかされた妻を見舞うため、張り込みの現場を離れていた刑事・西。
ところが、彼の代わりに張り込みに入った同僚の堀部が犯人に撃たれたとの知らせが入る。
あわてて現場に急行した西だったが、銃撃戦のすえに部下が犠牲となってしまう。
残り少ない妻との時間のために、西がとった行動とは……

ベネチア国際映画祭の金獅子賞を獲得した傑作!
人を愛するがゆえに破滅への道を歩んでいく主人公の姿はある意味で自己中心的に映るものの、同時に、周りの人間も納得せざるを得ない美学を感じさせます。
残酷ながらも愛情に満ちたストーリー展開と、「キタノブルー」と呼ばれる独特の青に彩られた美しい映像は世界中で絶賛されました。


北野武映画でもっとも泣ける一作……!


第3位「その男、凶暴につき」

警察官の吾妻は、捜査のためなら暴力を振るうことも辞さない粗暴な刑事。
署内でも浮いた存在だったが、同僚の岩城や新人刑事の菊地など、数少ないながら仲間には恵まれていた。
とある港で麻薬売人の他殺体が発見されたことをきっかけに、吾妻は麻薬密売組織の捜査へと駆り出される。
その中で、同僚の岩城が事件に絡んでいることが発覚。
ついには妹の灯(あかり)までもが巻き込まれてしまい……


北野映画の原点がここにある!
極端なまでにセリフを省略した演出、理不尽な暴力と死、アーティスティックな画面構図といった、彼の映画に共通する手法がすでに現れています。
主演の北野武をはじめ、殺し屋の清弘を演じる白竜、その親分を演じる岸部一徳と、主役級の役者の目が全員怖いんですよ。
常に喉元にナイフを突きつけられているような、狂気に満ちた映像体験をぜひ一度味わってほしいです!


説明不要、まずは観てくれ


第2位「キッズ・リターン」

喧嘩っぱやい性格のマサルと、彼の舎弟でおとなしいシンジ。
ともに落ちこぼれ高校生の二人はカツアゲなどの不良行為に手を染めていた。
ひょんなことからボクシングに目覚めたマサルはシンジを誘い、ともにジムに通い始めるが、ボクシングの才能があったのはシンジの方だった。
マサルはボクシングを諦め、以前ラーメン屋で知り合ったヤクザの親分を頼って極道の道に入り……

世界のキタノによる、青春映画の金字塔!
別々の道を歩みながら、ともに成功への希望をつかみ、そして挫折を味わう二人の姿を描きます。
北野映画特有のテイストはありながらも暴力描写は比較的マイルド。
鑑賞後の余韻もさわやかなので、北野映画初心者にもオススメです!


マーちゃん、俺たちもう終わっちゃったのかな?

バカヤロー、まだ始まっちゃいねぇよ!


第1位「ソナチネ」

広域暴力団・北島組の有効組織である中松組が、沖縄の阿南組と抗争状態になった。
北島組組長の北島と幹部の高橋は、傘下の村川組に中松組を助けるよう指示を出す。
子分を引き連れて沖縄にやってきた村川だったが、「もうすぐ手打ちになるから」という前情報とは裏腹に、抗争は激しさを増していき……

初期北野作品の集大成!
「その男、凶暴につき」で開花したバイオレンス描写と、「3-4x10月」で取り上げた沖縄の風景が見事に融合した作品です。
南国の陽気な雰囲気や音楽とは裏腹に、ヤクザの手下が1人また1人と死んでいく。
にもかかわらず、主人公の村川たちは海辺の空き家に居を構えて、紙相撲をしたり花火をしたり、小学生のように無邪気に遊び続ける。
その姿は、誰しもいつか死ぬという事実に目を背けながら、毎日をお気楽に生きている我々自身にも見えてきます。
全体にただよう静かな滅びの雰囲気に身を任せながら観てください!


暗い映画なのにどうにもくせになる、ドラッグのような映画……!