今回取り上げる映画は
「ソニック・ザ・ムービー」!
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=cPhOKQmZvfE)
予告編が公開された当時「ソニックのデザインがかわいくない!」という不評を浴び、公開が3ヶ月延期されるというトラブルにも見舞われた今作。
正直そんなに期待してませんでしたが、フタを開けてみれば春休みに親子で見るにはぴったりの良作になっていました!
10点満点中7点
「ソニック・ザ・ムービー」の予告編・あらすじ
平和な島・サウスアイランドで暮らしていた、ハリネズミのソニック。
だがそのパワーをつけ狙う者たちが現れ、追手から逃げるため地球へとやってくる。
「誰にも見つかってはならない」という掟を守りながら、ソニックはひっそりと生きていた。
地球へやってきてから10年が経ったころ、ついに地元警察官のトムに見つかってしまう。
さらに、悪の天才科学者ドクター・ロボトニックがソニックの力に目をつけ、執拗に追いかけてくる。
ソニックは敵を撃退し、平和な生活を取り戻せるのか!?
「ソニック・ザ・ムービー」の登場人物・キャスト
ソニック: ベン・シュワルツ(中川大志)
超音速で走る青いハリネズミ。
その体に眠るエネルギーを巡って、アメリカ政府から追われる身となる。
トム・ウォシャウスキー: ジェームス・マースデン(中村悠一)
モンタナ州の小さな村・グリーンヒルに勤める警察官。
ふとしたことでソニックを匿う立場となり、ドクター・ロボトニックと対決することに。
ドクター・ロボトニック: ジム・キャリー(山寺宏一)
ソニックをつけ狙う天才科学者。
自らが開発した多彩なロボットを操る。
「ソニック・ザ・ムービー」のネタバレあり感想
ポイント1: ソニックの"速さ"を見せる演出が楽しい!
「ソニック」シリーズの一番の魅力といえば、圧倒的なスピード感ですよね。
映画であのスピード感を表現するってどうなるんだろ?と思ってましたが、期待を裏切らないできばえでした。
冒頭で、車にひかれそうになってるカメを助けるところからもう楽しい。
ノロノロした動きのものと対比させるってのは定番の手法ですが、ソニックと一緒に時速300kmで疾走したカメが痙攣しっぱなしになってるのは大人が見てもふつーに笑えました。
中盤にソニックとトムがダイナーで大暴れする場面では、ソニックが速すぎて周りが全部止まって見えるという、反則ギリギリな演出でしたね。
もはや動きが速いってレベルじゃない気がしますが、いいんですよ楽しければ!
「時間停止モノのA○かよ」と思ったけどw
……と速さを存分に見せつけたあとで、ソニックが超高速で動いてる場面でバラードを流すというニクい演出が出てくるんですよね〜!
こういう、映像とまったく印象の違うBGMを流す手法って大好き。
決してずば抜けてるわけではないけど、観客を楽しませる基本をきっちりおさえた作りになっていて非常に好感が持てました。
ポイント2: 名優ジム・キャリー健在!悪役がとっても魅力的
「ソニック・ザ・ムービー」でもっとも豪華なキャスティングともいえるのが、ジム・キャリーの起用でしょう!
1990年代に「マスク」「トゥルーマン・ショー」などのヒット作に主演し、一躍人気コメディ俳優としてのキャリアを確立した名優ですね。
近年はあまり主役級を演じることがなくなっており、特に日本公開映画では久々の登場となります。
ですが!
御年58歳とは思えぬキレキレの動きで観客を大いに楽しませてくれます。
謎の研究室で謎のVR映像流して謎のダンスしながら、ソニックの体毛を解析するところとか謎すぎて良い。
主人公がCGのキャラクターなので、敵もジム・キャリーくらいエキセントリックなほうが釣り合い取れますね。
ぶっちゃけジム・キャリーがいるから最後までダレずに見れるって感じもする
それにしても、今作をドクター・エッグマンが生まれる前日譚としたのは英断でしたね。
ソニックの悪役といえば、スキンヘッドに肥満体のドクター・エッグマンがどうしても思い浮かぶじゃないですか。
↓知らない人はこちらの動画を見てね↓
でも、実写映画でソニックとドクター・エッグマンが並び立つと、どうにもほかの世界から浮いちゃうと思うんですよ。
そこをグッと我慢して、悪役を「ぎりぎり現実世界でもいるかな〜」くらいの造形にとどめたのは好判断だったと思いました。
結果、完全に精神異常となったドクター・エッグマンが誕生する物語となって、続編に含みをもたせた状態で終わらせることもできましたからね。
まとめ 〜 春休みは親子でソニックを観に行こう! 〜
「ソニック・ザ・ムービー」、アメリカではゲーム原作映画として異例の大ヒットを記録したそうですが、それも納得の内容でした。
映画の中身はもちろんのこと、リアルタイムで「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を遊んでいた親世代としては、冒頭に表示されるSEGAのロゴを見ただけでも感涙モノでしょう。
親子で安心して楽しめる作品として「ソニック・ザ・ムービー」おすすめです。
日本では2020年3月27日(金)に公開ですよ!