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【ネタバレ】「天才マックスの世界」のあらすじ・感想。男にとって都合のいいおとぎ話

ウェス・アンダーソン監督の処女作である映画「天才マックスの世界」を観ました!

各方面から大傑作と絶賛されているこの作品ですが……自分の趣味とは完全に合わなかったです。
主人公マックスの行動が、ただひたすらに気持ち悪い。
酷評多めでお送りします。

「天才マックスの世界」のあらすじ・キャスト

【あらすじ】
15歳の少年・マックスは、名門ラシュモア学園の奨学生。
戯曲の執筆やフェンシング部、養蜂クラブに新聞部など、部活に全力を尽くしすぎるあまり勉強の成績は悪く、退学の危機にさらされている。
ある日、新任教師のクロス先生に一目惚れしたマックスは、"親友"の中年男性、ハーマンと恋のライバル関係になってしまい……

【キャスト・基本情報】
出演: ジェイソン・シュワルツマン、ビル・マーレイ、オリヴィア・ウィリアムズ
監督: ウェス・アンダーソン
上映時間: 92分

ネタバレあり感想。ただのストーカーの話やんけ

「天才マックスの世界」をひとことで表すと「ストーカーの話」です。
それ以上でもそれ以下でもありません。

一応は「幼い頃に母親を亡くしてしまったマックスが、恋愛を経験して新たな人生を踏み出す話」みたいな感動的な解釈があるようですが、マックスの行動がいちいち気持ち悪すぎるので、クロス先生がただただ気の毒に見えるばかり。

「ラテンアメリカ」を研究していたクロス先生のためにラテン語の授業を復活させるとか、水族館や海洋研究所の建設を提案するとかはまだギャグの範疇として認められるとしても、先生に無理やりキスしようと迫ったり、事故を装って自宅の部屋に入れてもらったりするのはさすがに度を超えている。

なにも僕は、マックスのストーカー的振る舞いが倫理的にアカンからだめと言ってるわけじゃありません。
ここまで気持ち悪いアプローチをされてもなんだかんだで許してしまう、クロス先生の描き方が本気で腑に落ちないのです。
普通だったら警察呼んでもおかしくないレベルなんだけど、結局うやむやになって、ラストシーンではマックスとダンスなんか踊っちゃってるしさ〜。


ただ男にとって都合のいい女性って感じで、見てて不快……


ウェス・アンダーソンならではの作風が確立された最初の作品

「左右対称の画面」「手元のものを俯瞰で撮る」「章立ての構成」「独特の選曲センス」など、誰が観てもウェス・アンダーソンだね〜とわかる作風が初めて確立されたのが「天才マックスの世界」です。

映画冒頭、マックスが所属するたくさんの部活を軽快なカットとBGMでスピーディーに見せていくところなんか、かなりテンションが上がります!

この作品の前に、ウェス・アンダーソンは「アンソニーのハッピー・モーテル」という映画を撮ってるんですけど、そちらには彼独特の画作りはまだ現れていません。
(物語のオフビートさ、筋があるようでない感じ、とかはいかにもウェス・アンダーソン節ですが)

正直言ってお話の内容はまったく好みではありませんけど笑、
ウェス・アンダーソン映画が好きな人であれば、原点を探る意味で避けては通れない作品でしょう。


「天才マックスの世界」はU-NEXTで配信中です。*1

観放題ではなく有料レンタル作品ですが、初回限定でもらえるポイントを使えば実質無料なので、気になる方はどうぞ。

*1:2019年2月現在。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。

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