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【ネタバレなし】「ミッドウェー」のあらすじ・感想。アメリカ軍の英雄勢揃いの戦争映画【CGはひどい】

太平洋戦争のターニングポイントとなった海戦を
「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ監督が映画化した
「ミッドウェー」を観ました!

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(出典:YouTube)

戦争映画としては及第点ですが、
どうにもCGがショボいのと
日本人俳優を使いきれてない感があって
全体的な満足度は低めです。

10点満点中5点

「ミッドウェー」の予告編・あらすじ

www.youtube.com

1937年、東京。
駐在武官として来日していた米軍レイトン少佐は、
日本海軍の山本五十六と会食する。

山本は、
「日本は石油の8割をアメリカに依存している。
それが途絶えることがあれば、行動を起こさざるを得ない」
とレイトンに告げた。

それから4年後の1941年、12月7日。
ハワイのアメリカ海軍基地が、突如として日本軍に攻撃される。
この「真珠湾奇襲攻撃」によって、太平洋戦争が勃発した。

真珠湾に停泊していた艦隊は壊滅し、
人的にも多くの被害が出てしまう。

日本軍の攻撃を事前に察知できなかったアメリカ軍は、
威信をかけて敵の暗号電報解読を試みる。

暗号解読班は、日本軍の電報の中に
「AF」と符帳された次の攻撃目標を発見する。

ワシントンの中枢は「AF」を
北太平洋のアリューシャン列島と解釈するが、
レイトン少佐だけは「ミッドウェー島」だと
確信していた……

「ミッドウェー」の登場人物・キャスト

【アメリカ軍】
リチャード・"ディック"・ベスト大尉: エド・スクライン
エドウィン・レイトン少佐: パトリック・ウィルソン
ジミー・ドーリットル中佐: アーロン・エッカート
チェスター・ニミッツ大将: ウディ・ハレルソン

【日本軍】
山本五十六大将: 豊川悦司
南雲忠一中将: 國村隼
山口多聞少将: 浅野忠信

ポイント1: 実在の英雄たちにスポットを当てた硬派な作品!

戦争をテーマにしたエンタメ作品だと、
架空の兵士を主人公にしてロマンスを混ぜ込んで〜
みたいな余計な脚色がされること、けっこうありますよね。

ですが、「ミッドウェー」は違う!
主要登場人物はすべて実在の軍人たちです。

開戦以来ずっと敗北を続け、
防戦一方だった戦況を一気にひっくり返した
米軍の英雄たちを描く、硬派な戦争映画になってます。

結核を患いながらも、日本空母部隊に大損害を与えたパイロット。
真珠湾の仇を討つため、暗号解読に熱意を燃やす情報将校。
世界で初めて、日本本土を攻撃した男となった爆撃部隊。
さらに、ミッドウェーで記録映画を撮っていた名匠ジョン・フォード。

などなど、
アメリカの視点から見ると興奮必至の
超豪華メンバーが銀幕に勢揃い!なわけです。


そのぶん日本軍の扱いはひどいけどね笑


さらに、日本海軍のトップを演じる俳優たちも超豪華!

連合艦隊司令長官・山本五十六役に豊川悦司、
機動部隊を率いる南雲忠一中将役に國村隼、
航空戦にあかるい山口多聞少将役に浅野忠信と、
日本映画でもなかなか見られない布陣となっています。

ポイント2: 歴史を知って、アメリカ人の立場になって鑑賞しよう!

実際の歴史をもとにした映画ですから、
あらかじめ歴史を勉強しておかないと魅力も半減します。

ミッドウェー海戦は
アメリカ軍が初めて日本軍に大勝利を上げた戦い
だということはおさえておきましょう。

ハワイ真珠湾攻撃以来、
アメリカ軍は日本軍に押されっぱなしでした。

日本軍は連戦連勝で占領地域を拡大し、
国民の間には「アメリカ本土に上陸するのでは?」といった
不安も広がっていきます。


戦争相手を恐れていたのは、日本もアメリカも同じなんだよね


そんな中で行われたのが「ミッドウェー海戦」だったんですね。

日本軍は当時世界最強とうたわれたゼロ戦、
たくさんの熟練パイロットと、
4隻の空母を擁してミッドウェー攻略に向かいます。
その背後には史上最大の戦艦・大和までひかえている。

「ミッドウェー」では、
当時負け無しだった日本海軍に対して
アメリカ軍が真珠湾のお返しに痛烈な一撃を加えるまでを、
分単位で克明に描写します。

こういう映画で、
日本軍の描き方に期待するのは正直野暮です。笑

もう開き直ってアメリカ人の気持ちになり、
空母甲板の日の丸に爆弾が直撃する場面を
興奮しながら見守ったほうが幸せになれるでしょう。

不満点その1: 日本人俳優の実力が出ていない

浅野忠信、國村隼、豊川悦司という
豪華日本俳優陣も話題の「ミッドウェー」。

しかし残念ながら、
彼らの実力が発揮された内容とは言えない
のが正直な感想です。

大きな理由は、
日本語のセリフがどうにも薄っぺらい
というところ。

そもそも、それぞれの登場人物の描き方が

山本大将: 傷つきやすい理想家
山口少将: 冷静な戦略家
南雲中将: バカ

てな具合にわかりやすく薄いので、
セリフも薄くなりがち。

結局、3人とも出番は多いのに
カメオ出演みたいな印象になってました。

そして、日本海軍が映る場面の
演出が明らかに手抜きなんですよね……。

アメリカ軍の飛行機が襲来するたびに
艦長である南雲中将や山口少将が
双眼鏡持って艦橋の外に出るなんてありえない。

日本兵役のエキストラも、
走り方から「どこで訓練受けたんだ!?」て
怒鳴りたくなるほどチンタラしてるし。

いかに経験豊富な名優揃いといえど、
これじゃお芝居やりにくかっただろうな〜
と感じました。

画面内での存在感はなかなかでしたけどね。
特に山本五十六役の豊川悦司は、
その配役に最初は驚きましたけど、
いざ登場すると貫禄十分で違和感なかったですね。


ぜひトヨエツにはもっと軍人役をやってほしい

不満点その2: CGがお粗末すぎる!

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(出典:YouTube)

もしかしたら予告編を見て気づいた方がいるかもしれませんが……

「ミッドウェー」のCG、けっこうヒドイです。

特に、戦闘シーンの炎が合成感ありまくりで、
大スクリーンで見るとさらに違和感が目立ちます。

「インデペンデンス・デイ」
「GODZILLA」
「デイ・アフター・トゥモロー」といった
SF巨編を多数送り出したローランド・エメリッヒ監督だけに、
この映像のお粗末さはどういうことなのか気になります。

もともと予算が少なかったのか、
俳優のギャラが高すぎて
CGにまで予算が回らなかったのか……


監督も100%満足はしてないと思うんだよねぇ〜


不満点その3: 中国へ気をつかいまくっている

映画冒頭でもわかるように、
「ミッドウェー」には中国資本が入ってます。

そのせいで、もう露骨に
中国に媚びを売った脚本になってるんですよ。

ミッドウェー海戦の2ヶ月ほど前に行われた
「ドーリットル空襲」が問題の場面です。

これはミッドウェー島から発進した
ドーリットル中佐率いる爆撃部隊が、
日本本土を初めて空襲したというできごと。

山本五十六はこの空襲によって
ミッドウェーを攻撃する決意を一層固めたとされており、
ドーリットル空襲を描くこと自体は自然なことです。

ところが、映画ではこの先を描きます。

爆撃隊は日本本土を通過し、
中国大陸に不時着します。

そこでアメリカ軍は中国人たちの熱烈な歓迎を受け、
さらに、日本軍が中国の一般市民を多数殺害している
という場面を映すんですね。


日米戦争の映画にそんな場面いる?


ダメ押しとして、映画の最後には
「アメリカ軍を手助けした疑いで、
日本軍は25万人の中国人を殺害した」
という字幕まで出てきます。

ドーリットル部隊は80人しかいないのに、
手助けした疑いで25万人も殺すって
どういうことなんや……

中国軍じゃなくて一般市民を
25万人も殺すほど日本軍は
余裕があったんか……

言いたいことは尽きませんが、
戦争映画とはそれぞれの国の立場を
代表する内容になるのがほとんどで、
ある程度の偏りは避けられません。

日本軍が徹底的に悪役になってる映画
だということを承知の上で
劇場に見に行かれるのがよろしいかと思います。

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