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「マイティ・ソー バトルロイヤル」の感想。シリーズ最高に笑える一作!しかし中身は意外と悲劇的

天空の都、アスガルドの王子・ソーの活躍を描いた「マイティ・ソー」シリーズの最新作、「マイティー・ソー バトルロイヤル」(原題「Thor: Ragnarok」)を鑑賞してきました!

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(出典: "Thor: Ragnarok" Official Trailer)

www.youtube.com

あらすじ

前作でのダークエルフとの戦いを経て、アスガルドの平和な時を謳歌していたソー(クリス・ヘムズワース)とその弟・ロキ(トム・ヒドルストン)。

2人の前に、長い間"ある理由"によって封印されていた姉、ヘラ(ケイト・ウィンスレット)が現れる。彼女の強大な力によって、ソーは自らの力の源であるハンマーを砕かれ、ロキとともに謎の惑星・サカールに飛ばされてしまう。そしてヘラは自らの野望と復讐のため、アスガルドの征服に乗り出すのだった。

アベンジャーズの仲間であるハルク(マーク・ラファロ)、大酒飲みの女戦士・ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)らを味方につけ、ソーは世界の終末 = ラグナロクを防ぐべくアスガルドへの帰還、ヘラの打倒を目指す!

シリーズ最高に笑える一作。こんなにギャグ満載でいいの!?

これまでの「マイティ・ソー」シリーズの締めくくりとも言えるこの作品、こんなに笑っちゃっていいのか? と不安になるくらいギャグ満載の作りになってます。

今回メガホンを取るのが、ニュージーランドの誇る映画監督、タイカ・ワイティティ。キレキレのコメディを得意とする彼の起用が発表されたときから、ソーの最新作は爆笑必至との前評判でしたが、まさにその期待通りに仕上がったっちゅうわけですね。なにせ、映画が始まってたった30秒から笑いに次ぐ笑いですから。

彼の手によれば、ソーやロキ、ハルクなどの主要キャラクターはもちろんのこと、重厚な存在感で「マイティ・ソー」シリーズを支えてきたオーディン(アンソニー・ホプキンス)でさえもギャグの一部と化してしまってます。さらに!映画ファンにはおなじみのあの人やこの人も、ギャグのためだけにカメオ出演しちゃったりして、笑いにかける監督の本気を感じますな。

特に、監督のタイカ・ワイティティ自らが演じる新キャラ・コーグ、こいつがどえらい面白い。

コーグ|マイティ・ソー バトルロイヤル|マーベル公式

全身が岩でできた、いかにも強面な見た目なのに、なぜか甲高いパシフィック訛の英語をしゃべる、ひとことで言ってめっちゃいいヤツなんですわ。常にポジティブで優しくて、突然サカールに飛ばされてしまったソーの支えとなる存在。若干シリアス展開に水を差してる部分もあるけど笑、コーグを好きになる人は多いと思うな〜。次回作でも出てきてほしい!

物語は実は悲劇的。たくさんのギャグが無ければ重たすぎる話になっていたかも?

ストーリーに着目すると、今回の戦いでソーは本当にいろんなものを失っていきます。強力な武器であったハンマー、ムジョルニアを粉々に粉砕されるのを皮切りに、もうここでは書ききれないほどの喪失に次ぐ喪失を彼は経験することになる。散りばめられたギャグに隠されてはいるけれど、「マイティ・ソー バトルロイヤル」の物語は3部作の中で最も悲劇的とも言えます。

そう考えると、ワイティティ監督がシリーズ全体のバランスを壊しかねないレベルでこれでもかとギャグ要素をぶちこんできたのも、実は釣り合いが取れてるのかもしれません。意識的に笑いどころを作らなければ、単なる暗くて重たい話になっちゃったんじゃないかな。それだと観客も喜ばないし興行的にもしんどいでしょう。暗い映画だったらもう「ブレードランナー」がやってるから十分だ。

とはいえ全体的に観ればバトルシーンは相変わらずかっこいいしゲラゲラ笑えるし、「楽しい映画を観たな〜!」という満足感とともにスクリーンを後にできる映画なので、友達や恋人同士でも安心して観に行ってくださいませ。マーベル作品恒例のエンドクレジット後のお楽しみもちゃんとあるので、最後まで席を立たないでね!

日本での公開は11月3日です!
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